個性が強い色々な味が無駄にぶつかり合う丸亀製麺の「こく旨豚玉ぶっかけうどん」を食べる

全ての要素が濃すぎて逆に潰しあい、これがうどんである必要を感じないし風味が損なわれている / 2026年03月12日

丸亀製麺は例年この時期に「(山盛り)あさりうどん」を販売しています。私はうどんも好きですしあさりも好きですし出汁も好きですので、どうせならこのあさりうどんを食べたいです。

しかしながら、この春は新作として「 こく旨豚玉ぶっかけうどん 」が同時に販売されているという情報をゲットしました。ひとつ前のだし玉肉づつみうどんは大変に美味でしたので、結果的には反省することとなるのですが、今回新しく生えた限定うどんを食べてみることにしました。並でも890円してしまううどんですので、しょんぼりとした微妙な気持ちになりたくない方の参考になればと思います。

結論

  1. 様々なタレ等が大量に付いており、それぞれの良いところを潰しあった味をしてしまっている
  2. 得サイズを頼んで損した気持ちになる珍しいうどん
  3. 少なくともぶっかけうどんではなくかけうどんの方が良い

いいところを潰しあい、濃い塩味だけが残った

まず初めに明確にしておきたいのですが、こく旨豚玉ぶっかけうどんは並で890円もするうどんです。丸亀製麺で最も安い釜揚げうどんは並サイズで390円であり、得られるうどんの量は変わらないので500円の価値がくっついているのかと考えながら選択していると言っても過言ではありません。負け惜しみの類ではないのですが、過去の私は豚肉と卵が付いているとされているので、まあ限定の類としては許容かなと思っていました。卵が入っているので、最悪無料のねぎとわかめを卵に絡めて食べればいいと考えていました。

このこく旨豚玉ぶっかけうどんに何が入っているのかは写真を見ていただきたいと思います。得サイズを注文したので、卵やタレなどは並・大サイズの2倍入っていることに注意してください。

丸亀製麺「こく旨豚玉ぶっかけうどん」の得サイズ。2026年3月撮影。

上から言えば、まず一番上に卵黄が載っています。これは単なる卵ではなく卵黄であり、丁寧に白身が分離されています。ただ卵黄分離器やその類は店舗に用意されておらず、店員さんが卵を割る際に通常使用する小さな器を2つ利用して分離を行っていました。長期的に卵黄のみを提供することを考えている場合であれば、効率の観点から分離器の類を導入した方が良いかと思います。

その下に豚バラ肉が乗っています。この豚バラ肉はイメージとしては夏に食べる冷しゃぶのお肉に近しいもので、湯通しが行われ適度に脂が切られています。単体で見ればとても美味しいお肉でした。ただ、この上に醤油味のタレがかけられています。

さらにその後ろには辛味噌とマヨネーズがそれぞれつけられています。それぞれは明太子をトッピングする際に用いられるアイスディッシャーのような器具で盛り付けが行われています。以前肉を「けち臭い」盛り方を行っていたことを反省したのか、たっぷりつけられています。

その下にはぶっかけうどんがほぼそのまま盛り付けられています。ぶっかけうどんのつゆは、かけうどんに用いられている出汁に「かえし」を加えたもので、旨味と塩味のハーモニーを味わうことが出来ます。

というわけで、卵黄を除いて ほぼ全ての要素に塩味 が付いています。公式メニューによれば食塩相当量は並サイズでも7.1g、得サイズに至っては11.4gです。通常のぶっかけうどんの並サイズの食塩相当量は4g、得サイズで6.7gであることを鑑みると、1.7倍程度濃い塩味が付いていると考えることが出来ます。もっとも旨味に相当するナトリウムまで含んだものを食塩相当量に換算しているため一概に言えるものではありませんが、 相当濃い塩味が付いている ことは確実に言えるかと思います。

これが何を引き起こすかと言えば、全ての味が塩味に上書きされてしまうということです。初めの一口や二口においては何とか感じられていていた醤油や味噌の風味というのも、すぐに 全てがただしょっぱいだけ に代わってしまいます。ランディングページにおいては「爽やかな辛みと香りのおろししょうがが~」といった趣旨のものが書かれていますが、このこく旨豚玉ぶっかけうどんを食べていると、何とか苦し紛れに異なる味の方向性を持っているトッピングをひねり出したようにしか思えなくなってくるような塩辛さです。

せっかく限定うどんの美味しさ、具体的に言えば

  • 豚バラの脂の甘さと醤油の舌を包むような風味のハーモニー
  • コチュジャンに近しい辛味噌
  • 辛さを中和するマヨネーズ
  • これを受け止める安定したぶっかけうどんの美味しさ

といったものが全て塩味に上書きされているという感じです。これらも塩味の暴力に揉まれながらなんとか発掘した味なだけで、こんなに塩味ばかりでなければ普通に楽しめた美味しさだったわけです。塩を舐めるために私は500円払ったのではなく、こういった付加価値を楽しもうと思って頼んだつもりだったのです。

後半は「敗戦処理」というか、もはや味が感じられないうどんと一緒に、塩味か油味で飽和した何かを食べるという時間となってしまいました。途中で無料のねぎやわかめを加えてはみましたが、ねぎは辛みが、わかめは食感が感じられるような程度で、あまりに 塩味だけが残ってしまう ものでした。個人的な感想ではありますが、せめてぶっかけではなくかけにして、塩味に振らない美味しさを目指してほしいと思いました。

一応いいところ

一応良いところに言及しておくと、豚バラ肉に関しては、一人前をわざわざ湯通しするといったことをしておらず、ある程度のストックから盛り付けを行うといったことが行われていました。これは大変合理的ですし、今後の限定うどんで同じようなことをやる場合は続けてほしいです。

また、この記事を公開している12日からすれば明日まで、ぶっかけうどんを1杯頼むと並のぶっかけうどんが1杯付いてくるキャンペーンを行っているので確認しに行ったところ、ぶっかけうどんのつゆは薄めなくとも通常なら塩辛いとは思わず、(もう少し出汁の可能性を信じてほしいとは思っているのですが)そのまま飲める塩辛さであり普通に美味しいと思っています。

このため、温かい得サイズ(食塩相当量: 6.7g)と冷たい並サイズ(食塩相当量: 4.4g)の2杯分のつゆを問題なく飲むことが出来ました。ただ、このこく旨豚玉ぶっかけうどんは得1杯でこれを上回る食塩相当量が含まれています。却ってこの塩分の濃さが際立ってしまうものとなってしまいましたが、普段のぶっかけうどんには十分美味しいことを付言しておこうかなと思います。

関連リンク

最後に

前回のごはんに関する記事: 美味しい出汁玉子と存在感のある肉そぼろが美味しい丸亀製麺の「だし玉肉づつみうどん」を食べる

というわけで、悪口を書こうと思って食べたわけではないのですが、結果的に悪口ばかりになってしまいました。感情が溢れ出ているので日本語が壊れているかもしれませんが、こんなことを私に書かせてしまうほど塩を舐めさせられたので許してください。悪口が全くない写真ばかりのレビューを見たければ関連リンクに貼ったネタとぴでも見ていただければと思います。

他の限定うどんとしては明太クリームうどん山菜うどんが販売されております。ただ、この調子だと明太クリームうどんに関しても無駄に濃い味が付いているかもしれないことから何とも…という感じですので、もし美味しかったのであればその旨を教えてください。

さらに本筋とは明らかに関係無いのでここに書いておくのですが、こく旨豚玉ぶっかけうどんが提供された際、釜から揚げられて3分近くうどんが放置されていたので若干伸びてしまっていました。品質管理に若干の不安を感じましたが、これに関しては私の後続の人が持ち帰りうどんを6個口頭で注文していたのが悪いと思います。丸亀製麺は持ち帰りをうどん弁当に絞るかもっとうどん弁当が注文されるように心がけてほしいと感じました。

Writer

Osumi Akari

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