先日私はユーザーが「共有ボタン」のテンプレを変えられる拡張機能「sharecane」を作成したのですが、実は作成したという記事を出した時点においては拡張機能が各ストアで公開されておらず、インストールを行う難度が極めて高いものでした。
一応作成後から申請をしていたのですが、なかなか通らず、3日後くらいにFirefoxのアドオンサイトで公開はされていましたが、Chromeの方はお知らせメールが来なかったこともあり公開のお知らせを出せていませんでした。というわけで簡単にその過程を書いていこうかと思います。
結論
- 登録のために5ドルが必要
- メールアドレスが公開される
- Chrome Web Storeからインストール可能に
手続き
作成に関しては当該記事を確認していただきたいのですが、その後の公開はFirefoxと並行で行っていました。大筋ではFirefoxのものと似たようなものなので全文日本語を書いて提出したのですが、Chrome Web Storeは大きな違いがあります。それは 開発者としての登録に5ドルが必要 という点です。
これは2010年から行われている施策のようで、悪意のある拡張機能を抑制するためのものだそうです。Twitterのアカウント登録に少額の手数料を課すテストを行っていたように、支払いを行う金銭的負担というよりも支払情報を大量に用意する手間を省くために行っているものかと思っています。
トランプ大統領の相互関税とされるもの(Wikipediaだと単に第2次トランプ政権の関税とされていますしどこが相互か全く分からないので)のおかげでドル円相場が荒れていましたが、私が登録した時にはピッタリ750円が持っていかれました。ついでにGoogle Playの支払情報としても登録されるらしいので、何か買い物したいときには便利なんじゃないでしょうか。
メールアドレスが公開される
この5ドルの支払いの後に開発者としてのプロフィールを入力していきます。EEA圏内に居住しているのかや「この市場で締結される契約に関して、商業、ビジネス、技術、職業の目的で活動している」のかなどを聞かれます。私みたいに収益化を目指していないような方はそんなにビビることはないかと思いますが、該当するか不安な方は専門家に聞いてみるとよいかと思います。誰に聞けばいいかは知りませんが。
この中でメールアドレスを登録する欄があり、基本的にはログイン時に使用したGoogleアカウントのアドレスとなります。ここで重要なのは、 入力されたメールアドレスは連絡用として公開 されるということです。スパム業者の格好の餌食になること間違いなしです。このため私はGoogleアカウントを別個作成し対処することとしました。
一応黒塗りにはしましたが公開用ページで晒されてはいるので、迷惑メールを送りたい方は確認してみるとよいのではないでしょうか。ちなみに普段使いもしているため迷惑メールが来てほしくないアカウントでデベロッパーとしての5ドル課金を行った後これに気づき、アカウントを作成した後にまた5ドル課金を行ったので、750円という牛丼大盛りくらいが食べられそうな金額を無駄にしています。もしあなたが拡張機能ストアを運営する機会があれば、こういった食の恨み(?)は買わないようにすることが賢明かと思います。
公開
Googleに10ドルを払い、面倒な入力作業が行われた後、Googleの方から特段連絡が無かったことと普段Firefoxを使用しておりメールはThunderbirdで見ていることも相まって、Chrome Web Storeで公開されているかどうかに特段注意を払っていませんでした。登録の受付があったメールから公開用メールアドレスに来たメールは明らかなスパムメール2件で、どちらも「あなたの拡張機能がいいと思ったので連絡してくれたらプロモーションしてあげるよ」という、搾取したいという意図をもう少し隠した方がいいかと思うレベルのものでした。
土曜日の朝に気まぐれで状況を確認してみたところこちらのページで公開されていることが明らかとなりました。よくよく考えたらスパムメールが来たということは、メールアドレスが公開された=拡張機能が公開されたということなので、そこで気づくべきでした。2件のスパムメールは8月3日の夜~8月4日の朝にかけて送信されているため、このあたりで公開されたと考えるのが妥当でしょう。
そう考えるとMozillaもGoogleも同じようなスケジュール感で拡張機能を審査し公開してくれるというのが考えられます。作成した記事にも書きましたが、5日くらい(と牛丼大盛りが食べられるくらいのお金が)あればいい感じの拡張機能が簡単に作れると考えると、そんなに身構えるものではないのではないかと思ってきました。私は当分アイデアが思いつきそうにないのですが、便利な拡張機能のアイデアを思い付いた方はどんどん作ってみるとよいのではないでしょうか。夏休みの自由工作(?)としてもおすすめです。
最後に
というわけでFirefoxとChrome双方でsharecaneをインストールすることが可能となりました(Firefox Add-ons / Chrome Web Store)。別に収益化に関しても個人情報収集についても気持ちが全くないので、公開したところで一銭にもならないのですが、その代わりに便利だったよ~みたいな声を聴かせてくれると嬉しいです。
一銭くらいは寄付したい方は是非贈与に関するページをご覧いただけますと嬉しいです。基本的に仮想通貨のアドレスが連なっておりますので、好みの仮想通貨を適当に投げてください。