福岡県八女市の山中に個人所有の小型機が墜落か、佐賀空港から東に飛行中

墜落したとみられるのはセスナ機ではなくシーラスSR20とみられ、搭乗の3人が心肺停止状態 / 2025年11月18日

11月18日10時30分頃、佐賀空港を離陸した個人所有のシーラスSR20とみられる機体(機体記号: JA102H)が、福岡県八女市星野村付近で消息を絶ちました。また、ほぼ同時刻に消防へ「航空機が墜落し火災が発生した」という旨の通報があったとのことです。

この記事では未だ情報は錯綜しているものの、分かる範囲で情報を記していきます。不確かな情報が含まれるかもしれませんが参考になれば幸いです。

結論

  1. 18日10時30分頃に墜落か
  2. 墜落したとみられる機体はセスナ機ではなく、個人所有のシーラスSR20とみられる
  3. けが人がいる模様

小型機の墜落

KBCなどによると、本日午前10時40分頃、福岡県八女市星野村付近において「セスナ機のようなものが落ちた。黒煙が出ている」といった趣旨の通報があったとのことです。消防等が現地を確認したところ、しばらくは煙等が確認されなかったようですが、火災は発生していたようです。

八女市消防本部の出動情報によると、10時38分に八女市星野村吉城(星野地区)第12公民館付近で航空機火災が発生しています。その後林野火災へと種別が変わり、13時31分頃までに鎮圧されたとのことです。

Flightrader24上で、JA102Hが少なくともADS-B信号を午前10時29分58秒までは発信していたことを示すスクリーンショット。

Flightrader24において、条件に符合する機体を探索すると、機体番号JA102Hの小型機が発見されます。ADS-B信号を少なくとも10時29分58秒までは発信していたことが明らかとなっており、墜落したと思われる時間は10時29分58秒から10時38分までのいずれかであると考えられます。目撃者が119番通報を行い、消防が通報を受け付け指令を出すまで一定のタイムラグがありますので、10時30分台前半に飛行が継続できなくなったと思われます。

報道各社がヘリコプターによって現場の空撮を試みており、YouTube等で確認することが可能となっています。

なお、テレビ西日本によると、3人が乗っていた小型機からは救難信号が発信されており、佐賀空港を10時13分に離陸し大阪へと向かっていた機体との連絡が取れていないとのことです。また、KBCによると、搭乗していた3人が心肺停止であるとのことです。

以前のトラブル

個人所有(以前はヒラタ学園所有)の機体ですので、過去のトラブルを調査するのには限界がありますが、検索を行いましたところわずかではありますが情報が手に入りました。2025年2月には、大阪府の八尾空港で無線トラブルがあったとのことです。

ただこちらにつきましては陸上でのトラブルであり、今回のような事案とは関係ないものと思われます。万が一無線機が故障した場合、トランスポンダからスコーク7600を出すはずですが、今回の墜落と思われる事案においてはそうしたものが出された形跡がありません。また、ADS-B信号が墜落したと思われる時間まで送信されておりますので、無線機の故障は無かったものと思われます。

過去には電球のトラブルにクルーが集中したことによる墜落事故が発生しています。しかし、先述の通り無線機の故障は無かった可能性が極めて高いことから、クルーが無線機トラブルの解決に集中したため墜落したという可能性は低いといえるでしょう。

関連リンク

最後に

現状手に入る情報で記事を書きました。不確かなことが多いですが、何卒ご容赦願います。

また、ここにおいて過度に原因を追究することは不毛と思われます。JTSBによる調査が行われるものかと思いますので、その報告を待つのが最適だと思われます。

Writer

Osumi Akari

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