ロサンゼルスの郊外で天然ガスの輸送管が破損、「ジェット機が高速道路に墜落したと思った」などの住民の声

爆発のような音が響き高速道路が一時封鎖されるも、対応は既に終了しておりけが人はなかった模様 / 2025年12月29日

アメリカでは石油や天然ガスを輸送するためのパイプラインやそれに類する配管類が、日本よりも一般的なものとなっています。これはアメリカでは日本と比較して石油の産出量が多く、それらの輸送のためにパイプラインが敷設されていることが一因です。

現地時間(太平洋標準時)27日午後、カリフォルニア州のロサンゼルス郊外で、天然ガスを輸送する管が破損したとの報告がありました。この記事ではその概要と被害等について簡単にまとめていこうかと思います。

結論

  1. 高速道路近くの天然ガスを輸送する管が破損
  2. 爆発音が響いたもののけが人は無し
  3. 土砂災害の影響があった可能性

破損

現地時間2025年12月27日16時20分頃カリフォルニア州キャスティークにおいて天然ガスを輸送するための管が破損しました。KTLAによれば、このガス管は34インチの径を持ち、600psi(約4136kPa)の圧力がかかっていたとのことです。地域住民からは「ジェット機が高速道路に墜落したと思った」や「家が揺れ、地震かと思った」などといった報告が上がっています。ただし、 爆発等は発生しておらず天然ガスの漏出のみが発生している とのことです。

消防に加えてガス会社やハイウェイパトロールが対応に当たったとのことです。一時は近隣住民少なくとも約1万4000人(ABC7)に対して屋内退避命令が出されましたが、27日の22時前に解除されました。また、これに伴うけが人等は報告されていません。CBSによれば、このガス管は地域の住宅や企業に対して直接供給されるようなものではなく、少なくとも非住宅用の天然ガス顧客5人に影響を及ぼしたとのことです。

天然ガスの漏出を伝えるLAFDのWebサイトのスクリーンショット。2025年12月29日撮影。

SNS上の投稿からは、破損したガス管から天然ガスが高速で噴出している様子や、爆発音のような音が響く中土煙が上がっている様子が確認できます。また、報道各社の動画から迂回が発生したことに伴う渋滞が広範囲に及んでいた様子を見ることが出来ます。

原因

CBSによれば、ガス会社であるSoCalGasの広報担当者は破損したガス管の周辺で土砂の移動があったことが報告されているとのことです。また、SoCalGasによれば火の気は全くなかったとのことです。

しかしながら、ABC7によると、消防はこの地盤の変動がガスの漏出の原因となったと考えていないとのことです。そのため、現在原因は不明ということとなります。

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最後に

土砂災害が原因という可能性があったとのことで記事を書きだしましたが、よくよく調べてみると原因は不明であるとのことでした。少々残念な気持ちもありつつ、原因が明らかとなるとよいかと思いました。

Writer

Osumi Akari

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