Live2Dモデルを顔トラッキング付きでWinPCで動かすソフトウェア

iPhoneのTrueDepth、もしかしてめちゃくちゃすごいのでは / 2022-08-28T00:00:00.000Z

Live2Dモデルが自分の顔の代わりに、ZoomであったりTeamsであったりといったオンライン会議ツールでぴょこぴょこ跳ねていると楽しいですよね。

私は大昔にKalidofaceで遊んだことあるくらいなのであまり詳しくはないのですが、楽しそうなので実現方法を調べてみました。iPhoneを用いる方法は多数見つかりましたが、どうせならノートパソコン一台でも動かしえる方法を調べてみようと思い、まとめてみました。自分向けのメモをまとめたものなので穴だらけだとは思いますが何かの参考になれば幸いです。

Animaze

モデルを取り敢えず動かそうとして一番最初に出てくるソフトウェアですね。かつて一世を風靡したFaceRigの後継ソフトです。

ただFaceRigの良さを完全に受け継いで発展した…とは言い難いらしく、Steamの評価は賛否両論と絶妙なものになっています。無料版ではロゴが消すことが出来ないのはまだいいとして、買い切りが出来なくなった点やインポートにお金がかかるという点などが個人的にも微妙です。

Animaze関連リンク

PrprLive

1-realityなる企業が2020年にリリースしたアプリです。

軽量なことを売りにしているようで、最低要件は4GB RAMと64bitのOSというシンプルなもの。無料である上に照明が動かせるという点は非常に良さそうです。

しかしながらSteamに掲載されている公式サイトのリンクが切れているんですよね。「 https://prprlive.peacha.net/ 」というアドレスなのですが、「 https://www.peacha.net/ 」はbilibili Workshopへと自動的に転送されたのでbilibiliに買収されたのでしょうか。ちなみにドキュメントへのリンクは生きていました。良かったですね。また2022年7月4日にアップデートがあったことから開発放棄されたわけではないようです。

Prprlive関連リンク

VUP

こちらも無料ソフトなのですが、西安曼云网络科技有限公司という明らかに中国企業が制作したもののようです。公式サイトを見る限り、単にフェイストラッキング・モーションキャプチャーを行えるに留まらず汗マークを付けたりすることが出来るらしく、配信時には便利そう。またロゴについては特に表記が存在しませんでした。

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必要スペックは高め、といっても非常に妥当なラインであると感じました。グラフィックに最低GTX 1050Tiを求めていることから、内蔵グラフィックだと少々厳しい程度でしょうか。とはいえこんなことをする人の大半がゴツいPCを持っているとは思うので、問題にはならないかとは思います。

VUP関連リンク

VTube Studio

ドイツ生まれのソフトウェアです。以下の動画のように色々出来るらしいです。

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基本的に無料版ではウォーターマークが付くこと以外は機能制限はなく、買い切り型(執筆時点では1520円)でウォーターマークを除去することが可能となるようです。個人的にものすごく良心的だと感じたので導入を検討してみようかなとは思います。

ただEULAを読んでいると、以下の条項が気になりました。

Company Licenses are required for companies with a total income in the previous fiscal year above the equivalent of $200 000 US dollars.

If you have paid the license fee for a COMPANY LICENSE you can define a company that becomes the license holder. DenchiSoft grants that company a perpetual, non-exclusive and non-transferable license for the software. The company, represented by all members of the company, can install and use the software. Even if the company installs the app on multiple devices, only one COMPANY LICENSE is needed. However, the app has to be purchased on the app store for each device (e.g. PRO versions on iOS or DLCs on Steam).

Special case: VTuber Agencies. For VTuber Agencies with a total income in the previous fiscal year above the equivalent of $200 000 US dollars, a subscription-based COMPANY LICENSE has to be purchased. In this document, a VTuber Agency refers to a company that, as its main business model, manages one or multiple VTubers that participate in activities aimed to generate revenue directly or indirectly. If this applies to you, please state this clearly in your license request.

法的文書なので長々と書いてありますが、要約すると「前年度の売上総額が20万ドル以上の企業は法人ライセンスを取得する必要がある」と書いてあります。とはいえGitHubにおいてMITライセンス下でソースコードが公開されていることから、Visual Studio Codevscodeの関係のように、自力でビルドするのならばこの条件を避けることが不可能ではないということなのでしょうか。

VTube Studio関連リンク

最後に

2日前の「まずはマグカップに~」の元ネタを調べた記事同様、記事のストックを補うために自分向けのメモを無理やり記事にしたようなものです。そのため主観が非常に強く、また断片的な情報となっておりますが、何卒ご了承ください。

Writer

Osumi Akari