地学徒の末席を汚している身としては、有名な露頭に一回は行ってみたいものです。わざわざ横浜市まで出向いたので、同じ市にあるそれなりに有名な本牧の露頭・海食崖へ行ってきました。前回や「かながわの大地」と比較すれば割と純粋なおでかけ報告かもしれません。
結論
- 美しい
- 知名度の割に文献が何気に少ないかも
露頭
露頭の解説以外に書くことが無いので取り敢えず写真を見ていただきましょう。
この露頭は三渓園の南口から本牧市民公園にかけて見られるものです。三渓園などが位置する本牧一之谷から三之谷によって分断されてはいますが、当然ながら一続きの地層ですね。きちんとした名前が付いていないので「本牧の露頭」としましたが「本牧市民公園の地層」といった方が場所的に分かりやすいでしょうか。ありがたいことにほとんど水平であるため、どのようなものが入っているのかの検討がしやすいです。
指定した範囲内に地質学に関連する文献を検索できるGEOLISでは詳細な情報を記載した文献が引っ掛からないので、地質図Naviで見られる5万分の1地質図から勝手に解釈していこうと思います。露頭の場所を見ると下から、
- 上総層群上星川層
- 下末吉層(砂泥)
- 下末吉ローム層
という順番となっています。
一番下に当たる上総層群というものは千葉県と神奈川県にまたがる海成層です。しかしながらその上に載っている下末吉層・下末吉ローム層とは形成年代が明らかに異なります。すなわち不整合の関係にあるということです。
個人的にこの露頭に前々から行きたかったのはローム層と不整合が同時に見られる海食崖という理由だったのでかなり満足できました。
関連リンク
- 「横浜で地学実習」横浜鎌倉の四季。
- 「三渓園と崖」散歩のついでに・・・。
- 「本牧市民公園」日日是写真。
- 「地層の観察」徒然なるままに、2020年。
- bunbun「晩秋の横浜 三渓園 上海横浜友好園 I」2020年11月。
- 「横浜・本牧の地層」みりんのくらし、2022年6月。
- 「三溪園の路頭で見える関東ローム層の観察と今昔マップ」科学のネタ帳、2022年8月。
最後に
- 次回のジオ関係の記事: フンガ・トンガとペケリス波
- 次回のおでかけ: 上野のカレー食べ放題ネカフェ「グランカスタマ上野店」
毎度お馴染みクソねむ状態で書くことで生まれる断片的な文塊が撒かれた記事。その中でも30分で書いたのでもっと中身のないものとなってしまった。