日本時間8月7日に突如ライブ配信の予告をしたOpenAIは、日本時間8日の深夜2時から本当にライブ配信を行い、 GPT-5 を発表しました。「Introducing GPT-5」と名付けられた30分越えの配信では、GPT-5の革新的な点について触れられました。
この記事では個人的に気になったことなどを重点的にまとめていきたいと思います。
結論
- OpenAIが「GPT-5」を発表
- 「GPT-5 Pro」もあるらしい
- 無料版へもロールアウトされるらしい
配信
GPT-5の発表は、日本時間2025年8月8日の午前2時から行われた以下のライブ配信において行われました。ライブ放送はアーカイブされており、簡単に見返すことが可能です。
GPT-5
配信には初めにCEOたるサム・アルトマン氏が登場し、GPTの軌跡とGPT-5の発表をする旨及びChatGPTとAPI利用に関して主に触れることについて触れていました。最近無限に使われがちな「AGI」へのパスだとされており、GPT-5が未だにAGIとは言えないことが明らかにされています。GPT-5はAIベンチマークにおいて既存モデルと比較して大幅な向上が見込まれているとのことで、本日からFreeプランを含めたユーザーに、来週からエンタープライズユーザーが使用可能となるとのことです。
プレスリリースによると、ChatGPT Pro加入者は「GPT-5 pro」へアクセスすることが可能となっており、これはOpenAI o3-proを置き換えるものだとのことです。謎の専門家の3分の2程度がthinking付きGPT-5よりもproモデルの方を好んでいるとのことです。Pro加入者はGPT-5とGPT-5 proの双方で無制限アクセスが得られるとのことです。無料ユーザーは使用制限に達すると「GPT-5 mini」へ切り替えられるとのことですが、GPT-5 miniの性能に関する情報は明瞭ではないため、今後の検証を待つ必要があるでしょう。
OpenAI PlatformにおけるAPI経由での利用も既に可能となっており、100万トークン当たり入力が1.25ドル・出力が10ドルで使用可能とのことです。このUIからはminiの他にnanoが用意されているということが見受けられます。カットオフは2024年10月1日と10ヶ月ほど前となっており、開発に時間をかけたことが見受けられます。
さらにプレスリリースを要約すると、GPT-5は幻覚を4oよりも削減したとしており、なおかつ既存のモデルと比較して同等の性能を出すために必要な出力トークンが少なく、Web検索を使用することで正確な回答を行うことが可能となっているとされています。また「ルーター」を備えており、思考が必要が否かを判断した上で、課題に適した回答をすると主張しています。これらは単一のモデル内で行われるとのことで、単に複数のモデルを組み合わせているというわけではないとされています。
1分半ほどの短い紹介動画がTwitter(現X)にアップロードされているので、長ったらしいライブ配信を見てられない方はこちらを見てもよいかと思います。
GPT-5 is here.
— OpenAI (@OpenAI) August 7, 2025
Rolling out to everyone starting today.https://t.co/rOcZ8J2btI pic.twitter.com/dk6zLTe04s
余談
突如ライブ配信の予告をした記事でも書きましたが、この発表というのは事前に予告されていたのも同然で、ライブ配信の3時間前にはこのような半分見せつけられていた動画を投稿していました。
Dropping soon. pic.twitter.com/WSuOn3qE6y
— OpenAI (@OpenAI) August 7, 2025
また発表のライブ配信の名称が、配信が始まる前から「Introducing GPT-5」という盛大なネタバレを食らっていました。個人的にはネタバレはむしろ好きなので歓迎していますが、ここまで露骨なものを食らうとは思っていませんでした。
関連リンク
- "Introducing GPT-5" - OpenAI
最後に
大方の予想通りOpenAIはGPT-5を発表しました。詳細な比較等は他のメディアの方が今日の昼頃から夕方にかけて発表すると思うので、そちらをご覧ください。
余談の項にも書きましたが、個人的には「GPT-5を発表するぞ!」といった感じの見せつけ感があまりにも強かったおかげで、逆に期待感を下げて発表を見ることができ、却って気が楽でした。意外と気前よく使用を許してくれるとのことで、OpenAIが好きか新機能に期待がある方かAIで驚きたい方はぜひ使ってみるとよいのではないでしょうか。