質問箱サービス「Peing」がサービス終了を取りやめ

別会社に譲渡され当分サービスを継続するがインフラコストに問題があるか / 2025年08月24日

質問箱サービス「Peing」は8月15日にサービス終了を宣言しました。しかし、8月23日にサービスの継続を明言しました。これはサービス終了を宣言した際と同様に唐突なもので、様々な意見が再び飛び交うこととなりました。

この記事においては、その顛末とそれに対する反応を簡単にまとめておこうかと思います。

結論

  1. 8月29日以降もPeingは継続して提供される
  2. 譲渡先の社名は不明
  3. インフラコストに問題があるなどの主張がある

Peingのサービスは継続される

8月23日、PeingはURLを間違えながら、「【重要】事業譲渡&サービス継続のお知らせ」と題したお知らせを公開しました。

このお知らせにおいては当初サービスの終了日として設定されていた8月29日以降においてもこれまでと同様にサービスが提供されることが明言されています。有料機能においてもそれが。またそれに加えて譲渡先の企業において、

  • サービスの安定化
    • インフラの最適化によるレスポンス改善
    • より安定したサービス提供
  • ユーザビリティの向上
    • UI/UX改善
    • 新機能の検討

といった改善が行われると宣言されています。24日の時点においても譲渡先の企業が明示されていませんが、公式アカウントによると「現状の質問箱にはアダルト広告などが入っておりコンプラ的に社名開示はリスキーと考えて保留」しているとのことで、そのうちプライバシーポリシーや利用規約の変更といった形で譲渡先の企業が明らかとなる見込みであると思われます。

インフラコストに問題か?

このお知らせが出た後にはこれまでの運営色が薄い公式アカウントとは打って変わって、譲渡先の企業が積極的に情報を発信し続けています。ここにおいて以下のツイート(現: ポスト)が話題に上がりました。

Railsとはプログラミング言語Rubyを活用したWebフレームワーク「Ruby on Rails」のことを指しており、引継ぎ先の企業において一部コンポーネントがGo言語やNode.jsで書き換えがなされることを示しています。しかしながらRailsで作られていることは確かにサーバーに対して負荷をかけうる原因ではあるものの、それが大きな原因とならないという意見もあります。Peingのオリジナル開発者であるせせりさんは以下のようなツイートを行っています。

これについては私も同じような意見で、何でもかんでもクラウドに載っけるべきではないと思っており、普段からケチケチ開発/運用をしているわけですが、こういったサービスにおいては変にクラウドを全採用するべきではなくDBをスケールさせフロントは適当なVPSにでも置いて適切なCDNを挟めばいいかなと思っています。ちなみに現状のPeingは以下のツイートによるとGoogle Cloud Platform(GCP)を使用しているようです。

Peingのメインユーザー層を考えるとビビるくらいの技術的な話がポンポン出ている風景はかなり面白いので、今後とも眺めていきたいと思っています。

関連リンク

最後に

前回の技術関係の記事: Googleニュースから流入が来るとGSCに結果が出てくるようになる

取り敢えずPeingは継続運営されるということで、Peingのユーザーの方にとっては一旦安心することが出来たかと思います。しかしながらまだ不明瞭な点も多く、特に8月29日以降の運営によってどのようにPeingが変わっていくのかについて少しは気になっています。

引継ぎ先の運営者が「中の人」として質問箱を開設したとのことで、質問がある方は質問をPeingで送ってみるとよいかと思います。

Writer

Osumi Akari

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