Web版/モバイル版Claude Codeで日本時間11月19日16時59分までAPI価格250ドルか1000ドル分が無料になるキャンペーン

個人利用プランのみであることとAPI価格であることに留意し「ccusage」等で感覚を掴んでから使うとよさそう / 2025年11月05日

先日リサーチプレビューとして公開された「Claude Code on Web」は、Claude Codeを既に利用可能な人々が新たに使えるようになった、Webサイト上のClaudeやClaudeのモバイルアプリ上からClaude Codeを使用できるものです。Claude側で用意されるクラウド上のサンドボックス環境で動作が行われるもので、チャットを行う環境にコードを実行したりソースを持ってきたりする必要がないものとなっています。

この度、こうしたWeb版Claude Codeに関して、 Claude ProもしくはClaude Maxを契約している人 向けに、API価格で250ドル分(Proプラン)もしくは1000ドル分(Maxプラン)分の使用が無料になるキャンペーン(ただし日本時間11月19日16時59分まで)をAnthropicは始めました。この記事ではその概要を使い方に関して簡単にまとめました。参考になれば幸いです。

結論

  1. Web版/モバイル版Claude Codeの使用に無償クレジットが自動付与
  2. 無償クレジットを使い切ったら通常の使用と同様に
  3. 個人向けであるProプランかMaxプランのみ

無償クレジット

日本時間5日辺りから、今回対象となっているClaude ProもしくはClaude Maxを契約しているユーザーのメールアドレス宛に、Web版Claude Codeが期間限定で使用できる旨の案内が届き始めました。ここにおいてはシンプルな案内で、Proプランを契約している筆者の下には「Limited time: $250 in free credits for Claude Code on the web」といったタイトルのメールが届き、詳細は外部ページへ誘導するものでした。

この詳細ページにおいて、今回の無償クレジット付与に関する詳細を理解することが出来ます。これによると、Proプランを契約している人は250ドル分、Maxプランを契約しているしている人には1000ドル分のWeb版/モバイル版Claude Codeを使用できる期間限定クレジットが自動的に付与されているということが分かります。なお、クレジットを全て使用した場合は通常の使用と同様になるとのことです。

「Claude Code on Web」の無償クレジット付与に関するWebページのスクリーンショット。2025年11月5日時点。

この期間限定クレジットは、太平洋標準時(PT)の11月4日9時~11月18日23時59分まで有効なものです。太平洋標準時と日本標準時(JST)では17時間の時差がありますので、日本時間に直すと 11月5日2時~11月19日16時59分 まで有効なものとなります。このクレジットは、あくまでWeb版/モバイル版のClaude Codeの使用に対するもののみとなっています。そのため、この通知を基にVSCodeやCLIで使用できるClaude Codeを景気よく使ってしまいますと、すぐに制限に到達してしまうかもしれませんので注意してください。

期間限定クレジットはAPI価格で使用することが可能です。現在のClaude CodeはデフォルトでSonnet 4.5とHaiku 4.5の両方を使用するため、単純な計算を行うことが難しいですが、これを見ることで250ドル分や1000ドル分がどの程度かを大まかに把握することが可能となっています。

Claudeの各モデルに関するAPIでの使用価格表。2025年11月5日時点

また、普段の活用と比較したい場合においては、「ccusage」というツールを活用すると便利です。このツールはClaude Codeの使用データを読み取り、API価格でどの程度使用したかを期間別に表示することが出来ます。オプションを活用すると各セッションごとでの使用量の表示を行うことが可能ですので、こちらも合わせて使用可能量を推定するとよいと考えられます。

このプロモーションは、Anthropic社員でClaude CodeのPMの任についているCatherine Wuさんによると、「製品をより柔軟に試していただける」ように無料クレジットを付与するとのことです。なお、下のツイート(ポスト)に添付されている動画においては使用法が簡単に示されています。

先述した通り、対象ユーザーは特に手続きを行う必要が無くこれらの無償クレジットを使用することが出来ます。こちらからWeb版のClaude Codeを使用することが可能です。11月19日16時59分という有効期間に注意しつつ、無償クレジットを活用できるチャンスとなっています。

最後に

前回の技術に関する記事: 新しい「JPYC」とそれを発行・償還できる「JPYC EX」をさっそく使ってみる

以前Web版/モバイル版がリリースされた際に記事にしたClaude Codeに多量のクレジットが付与されたことで、より気軽に使うことが出来るようになりました。しかしながら、IDEとの統合が無いことによる欠点は存在しており、Claude Codeによるコードの変更をリアルタイムで追うことが難しい他、Webアプリ等の開発においてホットリロードによる確認が活用できないといった問題点が存在します。そのためヘビーなタスクや影響が大きいタスクに対して使用するのは少々怖いような気もしました。

このため、はっきり言って250ドル分も消費することは、この短い期間で行うのは難しいと思いました。一方、このプロモーションにおける使用は、5時間の「セッション制限」やユーザーから非難の声も大きい「週間制限」にカウントされないものとなっています。無償クレジットを使用しない通常の使用においては、Web版/モバイル版の使用でもカウントされてしまいますので、この制限を期間限定で回避すると考えることもできなくはないかもしれません。個人的にはこうしたプロモーションを行っている暇があるのであれば、週間制限の上限をモデルの進化に合わせて上げてほしいとは思っていますけれども。

Writer

Osumi Akari

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