過去のWebサイトを閲覧できる「WaybackMachine」が7時間以上閲覧できない状態が続く

遅くとも日本時間12時15分から影響が続いており、OpenLibraryにも影響が及ぶ / 2025年11月20日

日本時間11月20日の遅くとも12時15分頃から、WaybackMachineが閲覧できない状態となっています。当初は一時的なものとみられていましたが、この記事を公開している日本時間20時00分現在でも閲覧ができない状態が続いています。

この記事では5時間ほど前に公開した前回の記事からの更新情報と、Internet Archiveが運営を行う別のサービスである「OpenLibrary」に関する情報について簡単に書いていきます。

結論

  1. 「WaybackMachine」が7時間以上閲覧できない状態となっている
  2. Internet Archiveが運営を行う「OpenLibrary」にも影響が及ぶ
  3. 公式情報は未だ無し

Temporarily Offline

5時間ほど前は503エラーを出していましたが、この記事を公開している日本時間20時現在ではメンテナンスを示すページへとリダイレクトを行うようになっています。https://web.archive.org以下の任意のページへアクセスしようとした際に、302リダイレクトを用いてリダイレクトされる形となっています。

「WaybackMachine」が「Temporarily Offline」を表示している様子のスクリーンショット。2025/11/20、19時20分時点のスクリーンショット

503エラーは完全にシステムが応答できていない状態に近いですが、302を返せるようになったという点で一定の制御を取り戻したと思われます。また、状態に関してはTwitterアカウントBlueskyアカウントMastodon(Fediverse)アカウントのいずれかを参照するように求める形となっています。

しかしながら、20時現在、これらのアカウントから特段の投稿が行われていません。このため、公式情報が存在しない状態が継続してしまっています。

OpenLibrary

OpenLibraryは、Internet Archiveが運営する本に関するデータベースサイトです。Amazonのデータや各図書館にあるデータなどを組み合わせて構成されており、自由な形で本に関するデータを活用したり、版ごとの情報を得たりすることなどが可能となっています。

「OpenLibrary」が503エラーを出している様子のスクリーンショット。2025/11/20、19時30分時点のスクリーンショット

このOpenLibraryは現在503エラーを出しています。OpenLibraryのTwitterアカウントは存在していますが、その他のアカウントと同様にこのエラーに関する特段の投稿を行っていません。このため、こちらに関してもエラーの詳細や原因は不明となっています。

最後に

アクセスが出来なくなってまもなく8時間となりますが、公式から具体的な情報が提供されていない状態が続いてしまっています。Internet Archiveは貴重なアーカイブである以上、現在どういった状態にあるかどうかをある程度透明性を持って提示してほしいと思っています。

1年ほど前にアーカイブそのものは損なわれなかったものの、登録ユーザーのメールアドレス等が漏洩してしまう事件が発生してしまいました。このため、情報を求める圧力はそれ以前よりも強いといえます。Internet Archiveには責任ある行動をとっていただきたいと考えています。

追記: 復旧したとの情報が手に入ったため、その原因についても探る記事を書きました。合わせて参考にしていただけますと幸いです。

Writer

Osumi Akari

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